COLUMN 猫がいる生活

Life with cats

こんにちは。
突然ですが、皆さんは猫がお好きですか?
実は、往診にうかがう患者様のお宅に猫がいることも多いのです。アニマルセラピーという言葉があるように、ペットはかけがえのない存在です。今回は猫のいる生活ということで、患者様と猫についてお話していきたいと思います。

・話をする猫「ジュリアン」

最近、話をする猫に会いました。ご自宅で過ごされている患者様のお宅にいる白い猫で、名前は「ジュリアン」といいます。いつも病気のおばあちゃんの近くで過ごしています。ベッドの上で一緒に時間を過ごし、「ニャーニャー」と話しかけてみては、「チュ」と鼻をおばあちゃんの口につけます。おばあちゃんと話しができる猫です。大好きなおばあちゃんが退院してきた日には、おばあちゃんにぴったりくっついて離れませんでした。

退院してきたおばあちゃんに抱っこしてもらいうっとりするジュリアン(左)片時もそばを離れないジュリアン(右)

恥ずかしがり屋なのか来客があるとすぐに隠れてしまうのですが、なぜか私には懐いてくれてお腹を見せてゴロンゴロンとしてくれます。医学的な研究でも動物と触れ合うことで血圧が下がったり、ふわふわした毛を触ったり、ペットと見つめ合ったりするとオキシトシンという幸せホルモンが分泌されると報告されています。
そんなペットと家で一緒にいられるのはとても幸せなことです。そして、特に猫は動物の中でも気配を感じ取るのが得意です。ジュリアンは飼い主であるおばあちゃんの気配を感じて、いろんなことを察してくれます。トイレに行こうとすると、「危ないから気を付けて」というようにニャーニャー言いながらトイレまで先導してくれるそうです。

・これまでに出会った猫たち

往診先では他にもたくさんの猫に出会います。例えば、お昼ごはんだけ食べにくる「三毛ちゃん」。名前の由来はミケランジェロだそうです。
3匹も先輩猫がいるお家にもらわれてきた「チャチャちゃん」。
10年以上往診にうかがっている患者様のお家にやってきた「モカちゃん」。
診察していると見学にきてくれる「はっちゃん」。
人懐こくて遊んで遊んでと近寄ってくる2歳の「大豆ちゃん」は、診察をしていると足に抱きついてきます。

猫と縁があって出会い、飼うようになったということはお互いに何か通じ合うものがあったのだと思います。そんなペットとの関係は、「ソウルメイト」と言えるのかもしれませんね。改めて、ペットとの絆は在宅医療を必要とする方の生活を豊かなものにしてくれていると感じます。
いずれまたペットとの物語をお届けしたいと思います。